道東の旅

12日より、道東に行ってくる予定だ。まあ、ただのキャンプなのだが、釣りが趣味の管理人

にとってキャンプとは釣りと一体となるものだ。キャンプへ行けば釣りという宿命がつきまとう。

正直腕はおせじにもうまいとは言えないが、本人が楽しめていればそれでいい。

バイトもわざわざ休みをとって、親戚と家族と一緒に行く。行き先は野球で知られる雄武高校

のある雄武。この時期は海ではカラフトマス釣りで大変な賑わいを見せる。100人以上は

いそうな狭い中、立ちこんでルアーを投げる。おまつりなんて日常茶飯事で、寄せたほうが

ほどいてやる。


そもそもカラフトマスという魚をご存知の人が少ないと思うので簡単な説明を。

カラフトマスは英名をピンクサーモンといい、厳密には鮭と同じではないのだが、見た目は

鮭に近い。鮭よりも早く夏に日本ではオホーツク海沿岸から釧路方面まで遡上する。

秋が近づいてくると遡上するマスには体に変化が現れる。普通の鮭でも、オスの吻が曲がる

などの変化があるのはご存知だろう。カラフトマスはこのほかにオスは背中が盛り上がる。

近い仲間でいえばベニザケと似たような変化が現れる。この変化が現れるまでは、オスも

メスもさほど変わらないような感じだ。(違いはちゃんとある) 鮭と見分けるには尾びれを

見ると斑点があるので区別は容易だ。この魚は、鮭缶の鮭として使われていることが多い。

味はよく、鮭には劣るが美味というが、個人的には鮭とさほど変わらない。色んな料理に利用

することができる。スーパーへ行く機会があったら、鮭缶を手にとって見てほしい。

おそらくカラフトマスの名前が記載されていることと思う。


道東といえば、知床が世界遺産に登録されようとしている。管理人はまだ知床には行った事

がないのだが、知る限りでは本当にすばらしい自然がたくさん残っている。海沿いでカラフト

マスを取るヒグマなんて、あそこでしか見られないだろう。いつか機会があれば必ず行ってみ

たい所だ。


また、冬の道東も見ものだ。そう、流氷である。冬になると極地近くの氷が風と波にのって

オホーツク海沿岸にやってくるのだ。この時期はさすがに漁船も出れなくなるので、一部で

は流氷に穴を開けてそこから網を入れているところもある。

流氷の天使クリオネ、名前くらいは聞いたことがあると思う。愛くるしい姿で水中を浮遊してい

る貝の仲間だ。でもこの生き物は捕食シーンの時は悪魔と化す。その詳細は書かないが、

見た人の大半がクリオネの見方が変わってしまうほど衝撃的だ。


そんな四季折々を通じて豊かな自然に囲まれ、神秘を見ることができる道東に行ってこようと

思う。オホーツクは日本で一番早く日が昇るところだ。今回は天気はあまりよくなさそうだが、

日の出を見れることを願って竿を振りたいと思う。

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