蒸し暑さ

蒸し暑い。北海道には珍しく蒸し暑い日々が続いている。本州の人々には当たり前かも

しれないが、北海道の人にこれはこたえる。おまけに夜にはこれでもかとばかりの雷の

オンパレード。部屋にいるだけで汗が噴き出してきて、ギターを引く腕にも汗がびっしり。

ギターのボディーはすぐ汚れてしまう。


こういう時、冬が恋しくなる。北海道の人にとって冬はそれほど歓迎されるものでもない。

ウィンタースポーツなどが好きな人はいいが、一般庶民にとっては雪がなんといっても

つらいのだ。本州の人に「すごぉ〜い!雪見てみたいなぁ☆北海道に住んでみたい!」

なんていう人がいたのだが、「じゃあお前除雪すれや」と思う。これは何も管理人に限った

ことではない。同じ事を思う人が実にたくさんいる。それほど除雪は重労働だ。

家の中は暖かい。ここが本州とは違うところか。なんといっても暖房設備が整っているので

当たり前といえば当たり前なのだが、基本的に雪国とそうじゃないところでは家の構造自体

がまるっきり違う。玄関フード、スノーダクトなど、雪国独特のものがこっちにはある。

小学校の時、初めて名古屋にいった。瓦屋根が珍しくて驚いた記憶がある。こっちには

ほとんど瓦はない。

そのほか雪国独特のものがいくつかある。信号は本来横向きであるが、雪深い地域では

信号は縦になっている。北海道では札幌の中心の一部などをのぞけばほとんど縦型だ。

それと停止線の標識がある。冬になり雪が積もると当然道路の線が見えなくなるので、

停止線の位置に標識が設けられている。春先の道路のライン引きは一種の風物詩といった

様相を呈している。それから、道路の端のラインには左右にずっと矢印のついた標識が

並んでいる。吹雪や霧のときに道路の幅を確認するためだ。中にはその矢印が光って

点滅するタイプのものもある。交通関係ばかりになってしまったが、逆をいえば交通関係

だけでもこれだけの違いがあるのだ。北海道の独特なものについては、近いうちに書きたい

と思う。


話がそれてしまったが、冬の家の中は乾燥してるのでギターを弾いていてもすごく快適だ。

ただ、乾燥のしすぎでギターの木材が変形したり割れたりするのを防ぐためにケースには

乾湿剤を入れている。夏はさほど心配がなく、むしろ乾燥する冬のほうが気を遣う。

うちで一番気温の変化に敏感なのが犬だ。常に一番涼しいところを把握していて、暑い日は

そこで横になっている。冬はその逆。


前も述べたが北海道の夏は短い。この暑さを堪能してから真冬の氷点下の世界に身を投じ

ようと思う。なにせ雪とは毎年4〜5ヶ月は付き合うのだから・・・。

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