Romancing SaGa

 1991年にFFで有名なスクウェア(現スクエニ)から異色のRPGが世に放たれた。

ロマンシングサガである。このサガシリーズは、ゲームボーイの魔界塔士サ・ガから始まり、

その後スーパーファミコン、プレステと勢力を伸ばし、多くのファンを持つシリーズだ。その中で

もこのロマンシングサガは、管理人の思い出に強烈に残っているRPGだ。


 このゲームの特徴はなんといってもフリーシナリオシステムだ。ほとんどのイベントはプレイ

ヤーの好きなようにこなしていってかまわないのだ。ひとつのイベントをしている途中で別の

イベントをこなしていってもいいし、何もせずにただ戦っているだけでもいい。この自由奔放さ

が売りなのだ。

次に主人公を選べるということ。男4人女4人の計8人の中から好きなキャラを選んでプレイで

きる。キャラは次のとおりだ。


アルベルト 世間知らずな貴族のお坊ちゃん

ジャミル 陽気な都会のコソ泥

グレイ 冒険者で、ピエロみたいなズボンがいかす

ホーク 海賊 強い


アイシャ 遊牧民の女の子

クローディア 森に住む女の子

バーバラ 旅の踊り子

シフ 怪力女戦士


このほかにもサブキャラも結構いて、選ぶ主人公や進め方によって仲間に入ったりする。

サブキャラにも関わらず、多くのファンに絶大な支持を受けているキャラがいる。

グレイの初期メンバーにいるガラハドである。大剣を扱う剣士で、能力もそこそこいいのだが、

彼にはかわいそうな最期が待っているのだ。中盤を過ぎるとおつかいイベントがあり、あちこち

行かされるイベントがあるのだが、その中で、アイスソードを持ってきて欲しいという依頼を

受ける。アルツールという町でガラハドがその頃からうろつきはじめる(グレイの場合不明)。

話しかけると「ねんがんの アイスソードをてにいれたぞ!」といい、選択肢がでる。

・そう かんけいないね

・ゆずってくれ たのむ!!

・ころしてでも うばいとる!!

こう出るのだが、ゆずってくれにすると、一緒にいこうということになるが、血気盛んな若者は、

迷わず一番下の選択肢にするだろう。当然戦闘になるだろうと身構えているが意外なことに、

「な なにをするきさまらー!!」というセリフを放ち戦闘はせずにその場で死んでしまう。

あまりのあっけなさに、殺した瞬間流れる悲しい音楽が、ギャグのように思えてしまう。

彼はこのイベントだけで一躍スターに躍り出たといっても過言ではない。


 またこのゲーム、非常にバグや変な現象が多いゲームでもある。その代表格が、ハヤブサ

キャンセルであろう。ロマサガには武器ごとに必殺技があり、その中にハヤブサ斬りという技

がある。剣の中でも一番最初に覚え、必ず先制攻撃ができ、離れてる敵も攻撃できるという

便利な技なのだが、戦闘で一度この技を選んで決定し、キャンセルして別の行動をすると、

その行動が必ず一番先に行われてしまうというバグがある。一番下にいるキャラ以外はこの

バグができるので、これだけでゲームバランスはもう崩壊してしまう。なにせ必ず先制攻撃

できるのだ。そのほかにもレイディラック号(ホークの船)でウェイプという町に入ると、海賊だ

といわれて追い返されるのだが、これを10回ほど繰り返すと本格的にバグって、ありもしない

セリフが急にでてきたり、戦闘がはじまったり、みたこともないアイテムが手に入ってたりと、

とんでもない状態になる。

 また、固定の敵キャラ(このゲームは、追いかけてくる敵に触れると戦闘になる)と戦闘に

入って、すぐ逃げると道をふさいだりしていたその固定の敵が一時的に消えてしまうのだ。

この技を使うと奥にある宝箱なども簡単にとれてしまうので、これもゲームバランスはかなり

崩れる。


 個人的に一番面白くて笑ったのは、アルベルトでやり、道具屋の主人が殺されるイベントが

あるのだが、犯人の南の道具屋の所にいくとつらっと「北の道具屋がしんじまったらしいな」と

言うのだが、そこでアルベルトが「おまえが やったんじゃないんですか?」というのだ。

え?      おまえが やったんじゃないんですか?


 このように色んな意味ですばらしい要素がいっぱいあるロマンシングサガであるが、まだ

まだ書き足りない。もっと書くべきことはあるが、長くなるのでとりあえずこの辺で切ろうと思

う。今回このことを書いたのはわけがある。PS2でのリメイク版が来年春に出るのだ。

サブタイトルにミンストレルソングというものを掲げ、3Dに身を固めたキャラがでてくるのだ。

 しかし、グラフィックを見て俺は唖然とした。全然違うんだ・・・特にシフ、ホーク、グレイの

変化のしかたは尋常じゃなく、髪型や着ているものが明らかに違うし、等身と頭のでかさの

バランスが個人的にはどうも納得いかない。買うかどうかはまだわからないが、賛否両論な

ので議論を呼びそうな作品であることはたしかなようだ。

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